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英語で考えてしゃべる頭をつくるために 書評「メジャーリーグで覚えた僕の勉強法」(続)


僕の英語勉強法
長谷川滋利

元メジャーリーガーの長谷川滋利氏は、英語学習で最もタフなステップとして「日本語で考えてしゃべる」ところから「英語で考えてしゃべる」へ階段を上ることであると語っている。

英語で考えてしゃべる 書評「メジャーリーグで覚えた僕の勉強法」

だとすればどうしたら、どのような練習をすれば英語で「考えてしゃべれる」ようになれるのだろうか。具体的な例としてWorld English ClubのRyan Kent氏の推奨する練習を題材に考えてみる。

彼の考えは以下のようなものだ。





まず、少ない単語で良いので毎日のようにその単語を頭の中で使ってみる。例えば本を見たときにBookとして頭の中で言う。もちろん声に出しても良い。

次に、単語ではなく文章で思ったことを考えてみる。例えば、ipodなら「My ipod is in my jacket’s pocket.」のように単語ではなく文章を使ってみる。また、できるだけネイティブが話している音を聞いて自分で口に出して繰り返してネイティブの発音をインプットする。

最後のステップでは、自分と英語で会話を行う。今日会ったことや思ったことなどを自分との対話を英語で行うのだ。例えば、昨日は夜更かししちゃったけど、遅れないように急ごう(Last night I stayed up late. I have to go out in a rush.)、のように自分の心の中で自分とコミュニケーションを行うことによって具体的な英語で考えられるところへ自分を高めるのである。


以上である。

Ryan Kent氏の英語で考えてしゃべれるようになるために単語→文→しゃべるという順番で練習するのは、とても理にかなっている。簡単なことからスタートできるからだ。

また、実際にあるモノや状況と英単語や文章を頭の中でリンクさせることによって、日本を通さずに英語で考える練習になるのだ。

しかし、英語を聴きとってネイティブのリズムと発音をインプットするのは、Ryan氏が考える以上に日本人にとっては簡単ではないだろう。

独学で40ヶ国語を習得したという新名美次さんが語学学習者向けに世界中の言語の起源を分析しているが、日本語は英語のインド・ヨーロッパ語族に含まれない。

なので、日本語と中東からヨーロッパで話される言語は起源が異なるため、習得するにはそれなりのハードルがある。もちろん、彼らが日本語を学ぶ時も同じであるが。

40ヵ国語習得法 新名美次著

とはいえ、明らかなことは日本語を頭の中で翻訳して話さずに英語で考えてしゃべるためには、ビジュアルと英語をリンクさせる練習を繰り返しやるのが良いだろうということである。

仮にこのような練習を行うとして、日本人なら悩みたいところは自分がビジュアルとリンクする英語の単語や文章の使い方が正しいのかどうかである。

ネイティブの友達がいたりして、周りに修正してくれる人が都合よくいれば良いが、多くのひとにとって、なかなかそんな都合の良い環境はないだろう。

こういったときは、実際のネイティブの言葉を聴きながら時間をかけて修正するほかない。映画、ニュース、本、雑誌などを題材にして実際の単語の使い方や表現方法の実例を見ながら直していくほかないのだ。

一生完璧に達することはないのだし、日本にいる外国人の片言の日本語を想像すれば、恥ずかしいような感覚は減るのではないだろうか。下手なことや間違えることは罪でも恥でもない。




参照
メジャーリーグで覚えた僕の英語勉強法 (幻冬舎文庫)

40ヵ国語習得法 新名美次著



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2010年3月15日
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