英語で考えてしゃべる 書評「メジャーリーグで覚えた僕の勉強法」
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僕の英語勉強法
長谷川滋利
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メジャーリーグで7年間活躍した長谷川選手の英語学習体験記であり、その生きた知恵がつまった本である。
彼は、日本でメジャーに行くために英語の勉強をしていたが、実際にアメリカに行ってチームメイトが何を話しているか分からなかったそうである。
特に、引っ越しをした後に現地でライフラインの整備を英語で行うことには腰が折れたそうである。以下のリストの内、社会保障番号は移民が多い国だけあって外国人用に社会保障番号の代わりとなる身分証明を発行してくれるらしい。
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ライフライン
- Social Security number(社会保障番号)
- Power electricity(電気)
- Water(水)
- Gas(ガス)
- Telephone line(電話)
- Garbage(ごみの収集)
- Account(銀行口座の開設)
- Insurance(健康保険の契約)
- Satelite TV(衛星放送の契約)
- Driver’s license(運転免許証の契約)
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これらすべてを自分で契約しなければならないのは、言葉も文化も異なる地域を行うことは容易なことではないはずだ。
また、彼の経験から英語のレベルは以下の3段階に分かれている。
@ 聞き取れない、話せない
A 日本語で考えてしゃべる
B 英語で考えてしゃべる
の3段階である。そして、AからBへのステップの間にはかなり高い壁が存在する。
アメリカで生活をすればてっとり早いと思うかもしれないが、たとえアメリカに住んだとしても英語力が飛躍的に伸びるものでもない、と氏は言う。
というのは、アメリカに住んだとしても都市には日本人や日本人向けサービスがたくさんあり、英語で考えて話す力を磨くことにはならないからだ。日本に来て最後まで日本語を流ちょうに話すようにならず帰国する外国人や外国人野球選手も多いことからもうなずける。もちろん、本人の意思の問題もあるが。
参照 メジャーリーグで覚えた僕の英語勉強法 (幻冬舎文庫)
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2010年3月15日
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