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ウェブ教育の行く末


インターネットが若者や一部の専門家だけではなく、すべての世代の人々に利用されるようになり、教育の選択肢としてインターネットが徐々に利用されるようになった。

カルフォルニア大学バークレイ校では、Youtubeと自分のサイト内で講義の一部を世界中に無料で公開している。また、マサチューセッツ工科大学は、大学の講義テキストをウェブ上で公開している。

日本でもサイバー大学のようにインターネットだけで大学の学位が取れる大学も出てきている。

インターネットを利用した教育の最大の利点は、なかなか教育がいきわたらない地域の人々に教育を提供できることである。ただそういった地域にはインターネットを行う環境も豊かではない点もあるが。

一方で、インターネットを利用した教育の欠点は、人間関係の育みが文字や音声情報のキャッチボールになり、学校で得られる人間教育が難しいことである。

ネット上での教育にはいじめはないだろうが、人と人の間に生まれる化学反応やドラマもあまり生まれないかも知れない。そういった欠点も少いずつ改善されていくだろう。

ウェブカメラとマイクを利用して、シスコシステムズのウェブ会議システム(ウェブ上で顔を見ながら一度に複数の人と会議ができるシステム)のようなインフラができれば、リアルタイムで自宅授業を受けながら、質問をしたり、クラスメイトと話をしたりできるかもしれない。

もしくは、学校に生徒はみんなそろって違う学校の先生の授業を受けることもできるかもしれない。リアルタイムでお互いの顔を見ながら質問したり、雑談をしたりできる。技術的には、難しいことではないので行っている人達もいるだろう。

ここで大切なことは、生徒同士のコミュニケーションだけでなく、生徒と教師の間のコミュニケーションである。教育で上で最も大切なことは自分を教育することであり、1人1人が学ぼうとすることである。

しかし、時間的には短くとも教師と生徒とのコミュニケーションはとても大切である。なぜなら、生徒の話に耳を傾けて、何らかの潤滑油になる役割が学び手には必要であるからである。

教師の役割は、学び手に背中を見せて教科書をなる模範を示すことではないだろう。人は完ぺきではないので、すべての教師はその無理な要求には耐えられない。さすがにそこまで求めては気の毒である。

生徒に必要なのは、聞き手と潤滑油のような存在である。この考えの上に立てば生徒と教師の間に大きな上下関係があるわけではないことが分かる。

また、教育の基本が自己教育である点を踏まえれば、保護者の方の聞き手である教師に対する必要以上の要求は、誤りであると考えられる。自己教育が基本だよ、と子供たちに教えれば自主性が育くまれることも間違いない。


関連ツール

東京外国語大学・言語モジュール

Google翻訳

Googleブックス

カリフォルニア大学バークレイ校ウェブキャスト(英語)

マサチューセッツ工科大学オーディオ/ビデオコース(英語)



コメント一覧
  1. wikitaro 2010年03月13日
    はじめまして。 大学院でe-learningの研究していたので、この記事を見て興味をひきました。 シスコシステムズのシステムで全国の学生が議論できたら面白いですよね。 ちなみにシスコシステムズの会社説明はウェブ会議システムを使ったものでした。 生徒と教師の間のコミュニケーションの問題ですが、これはより密にしなければいけませんね。 それが今後の学校の役割になるのではないかと思います。 良い記事ありがとうございました。

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2010年3月8日
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