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外国語の本はゆっくり読んで血肉に



 

時間に追われた生活をしているとできるだけ早く本を読むことばかりに気が行きがちです。しかし、言語習得のプロセスにおいては、ゆっくり読むことの方が効果的です。

ゆっくり読むことによって食べ物をよく噛んで食べれば味が分かるように、ゆっくりと文章を読めば、文章の味わい、深い意味や1つ1つの単語が頭の中にインプットされやすくなります。また、日々の読書はより味わい深いものになるはずです。

また、ゆっくり読むことで、読みながら考える時間が生まれ、それによって、よく分からない単語や文章の意味をより考えながら読むことができます。よくわからない単語は、無意識のうちにスキップして、自分の分かる単語を組み合わせて文章の意味を理解しようするのも一つの手です。でも、単語の意味はたとえ分からなくとも、意味を想像して、辞書を引かずに簡単な単語や文に置き換えることがボキャブラリーを増やすことにつながります。それを繰り返し、ことによって、単語の意味や使い方が分かってくます。

もしも英語であれば、高校を卒業している段階の英単語の数でおよその単語は説明することができるからです。高校英語の基本単語以外の単語は、何かを表現する上で今までの単語の間を埋める役割のモノばかりなので、ほとんどは置き換え可能なはずです。

なので、英和辞書でも英英辞書でも辞書に載っている意味を無理に暗記する必要はありません。また、語学学習だからといって、無理に単語帳をつくらなければ、いけないということはありません。それよりも、新しい単語や表現をどうやって自分の血肉にするかを考える方が時間を無駄にしないで済みます。もちろん、単語帳の作成を否定するわけではありませんが、結局の目的として使えなければ言葉としての意味がないので、そこを原点とするべきです。

私たちが子供のとき、どのようにして言語を習得したかといえば、わからない単語の意味を毎回辞書で調べたり、誰かに聞いて確かめたわけではなく、まわりの人が話した言葉を繰り返しまねをしながらインプットを繰り返してきたはずです。

子供たちの学習法に学ぶのであれば、新しい単語や表現に出会った日は、その日のうちに何度も何度も繰り返し、自分の中で声に出して使用するのが最も効果的とも考えられます。 大人になったからといって、知的なプロセスを踏まなければならないという固定概念なのかもしれません。難しいことは知らなくとも、言語を習得することは小さな子供でもできること、という事実は多くの人を勇気づけてくれることでしょう。




2010年3月1日
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