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語学学習はいかに日常生活にその言語組み込むか



 

効率的かそうでないかの議論は必要ではあるが、語学は勉強すればするほど上達するのは間違いない。しかし、多くの人は学校や仕事などがあり、語学学習に多くの時間や労力を割くことは難しい。時間的には、がんばれば生み出すことは理論的には簡単なように思えることもあるかもしれない。しかし、人生にはバランスが大切なので、語学学習するよりも音楽を聴いたり、映画やドラマを観たいのが普通である。

一度日常生活の習慣の中に組み込むことができれば、その後それが当たり前になり苦ではなくなる。習慣になるまでは多少の苦労はあるかも知れないが、それは一時的なものである。どのように、またどこに組み込むかは、それぞれのライフスタイルにあったもので良い。

例えば、オーソドックスな組み込み方として、日記を書く、音楽を聴く、本を読むなどの方法がある。これらは、語学学習にとても効果的で継続して行う価値があるものである。しかし、それら単独の学習だけでは効果的な学習にはならない。

それらをより効果的にするには、組み合わせたり、別の手段を加える必要がある。例えば、日記を書いたり、本を読むことにより、文字のインプットやアウトプットする力は確実に上達するが、音をインプットしたり、アウトプットする力はあまりつかない。なので、言語の音をインプットしたり、アウトプットするためには何かを加える必要がある。日本の学校教育カリキュラムには、このあたりにウィークポイントがあることは間違えない。

音を聴くには、音楽も良いが、実質的なコミュニケーションを想定すると、ドラマや映画のような題材の方がリアリスティックである。アウトプットは、実際のコミュニケーションを継続して行うことが最も効果的であるが、実質的には難しい場合も多い。なので、それに代わるトレーニングを開拓する必要がある。語学学校に行って外人と話すのも手段の一つだが、学生の予算でできるだけコストをかけずに勉強することがこのウェブサイトの理念であるので、省く。

最も効果的で、コストが少なくて済む方法は、1人でブツブツとつぶやくことである。これは、数学者のピーター・フランクル氏 (「ピーター流外国語習得術 (岩波ジュニア新書)」
)が推奨している方法である。彼は、実際に独学で11ヶ国語を習得しているのでとても説得力がある。

そのつぶやきが感情的なものであれば、もっと良い。なぜなら、感情的であれば自分が表現できることではなく、ロジックを超えて本当に自分が表現したいことが、たとえぎこちなくとも言葉となって出てくるからである。これをやっていて、まわりに人がいると、変に思われるかもしれないので注意しなければならないが、最近はハンズオフの携帯電話用マイクが進化しているのでイヤホンを付けていれば、うまくごまかせるかもしれない。



2010年2月27日


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